活動報告
ダイバーシティに関する取組についてウィーン大学を視察(令和6年2月19日)
2月19日に、ウィーン大学ダイバーシティ部署で、Kerstin Tiefenbacher氏と聴覚支援センター副センター長准教授(ダイバーシティ推進本部副室長) 片岡祐子が女性上位職登用に関する情報交換を行いました。
オーストリアでは大学法により、2002年から、男女均等待遇と女性活用推進を掲げ、均等待遇ワーキングの設置や、女性活用推進計画および均等待遇計画の作成が義務付けられています。また管理運営を担う上部機関での女性比率を50%以上への引き上げが決められており、ウィーン大学のコミッションとしても男女比50%、2021年には博士取得者の割合は女性が半数を超え、教授も34%を占めています。それを実現するためのプロジェクトである、グループでのコーチングやメンタリング、個別トレーニングの実施、また多くの異なるグループがジェンダー平等の必要性を認識するためにワーキングショップの開催などの説明を受けました。
本邦では上位職就任者の女性率が低迷している現況を踏まえ、2030年までに管理職女性登用率を30%とする方針を政府が打ち出していて、本学でもそれに対して「岡山大学発・女性もっと活躍宣言 WITHプラン」を策定し進めています。片岡から日本の女性登用現状と本学の女性研究者支援・採用・上位職登用の取り組みについて特に女性上位職育成、早期昇進プロジェクトについて説明し、意見を得ました。
他国の成果高いプロジェクトとそれにより生じた変化を学び、今後の本学WITHプランへの転用も再考し、よりよい職場環境とジェンダー平等を目指していきたいと思います。