本学は、グローバルに展開する学術分野において、世界レベルの研究業績を生み出し、世界的な研究拠点として、知のコミュニケーション・センターの地位を達 成することを目指しています。この実現に向けて、ダイバーシティ研究環境の整備が重要な課題の一つに位置づけられており、その整備事業の一つとして、質の 高い女性教員の雇用促進・育成を目的とした「ウーマン・テニュア・トラック(WTT)制」を平成21年度に構築しました。平成23年度以降、文部科学省度科学技術人材育成費補助金「テニュアトラック普及・定着事業」の採択を受け、さらなる制度の充実と発展に向けた取り組みを展開しています。
2021年3月発刊
制度概要
WTT制とは
受入研究科において自立した研究者としての研究を積み、テニュア教員(任期を付さない職又は国立大学法人岡山大学教員の任期に関する規則に定める再任可能な任期付きの職(再任回数に制限がある職を除く))の採用基準に達していると評価された者をテニュア教員として採用する人事システム。
目的
女性研究者に競争的環境の中で自立と活躍の機会を与えるとともに、研究と家庭生活との両立を支援することにより、優秀な女性研究者の雇用・育成を促進し、本学全体の教育・研究を活性化させることです。
体制図
公募・選考・採用プロセス
WTT教員選考は、人事戦略・評価委員会(人事課決定組織)、WTT人事委員会(人事予備決定組織)、受入部局選考委員会で実施し、WTT教員の公募から審査・決定に至る業務については、男女共同参画室内に設置しているWTT事業部門が行います。
※WTT人事評価委員には、WTT教員候補者の現在及び過去の指導教員、メンター教員となる可能性を有する教員を除外。
テニュア教員資格の付与
採用から3年目に中間評価、5年目にテニュア審査を行い、採用基準に達していると評価された場合テニュア教員として採用。
また、中間評価で、既にテニュア相当の実績を上げていると判断された場合、中間評価をテニュア予備審査とし、前倒しでテニュア教員資格を付与することが可能です。
透明な審査と明確なキャリアパスの保証
本学の規程に基づき、厳格な審査を実施し、優秀な人材確保のため、自機関出身者と他機関出身者の区別なく、客観的で透明な選考・評価を行っています。
- 採用時提案課題(研究成果等)の達成度を評価
- 広い科学分野からの視点と専門家からの視点
- 全WTT教員にテニュアポストを準備
- 出産・育児・介護等のライフイベントがマイナス評価にならないよう考慮