岡山大学 ダイバーシティ推進本部

ウーマン・テニュア・トラック(WTT)制Woman Tenure Track System

第15期(令和6年度)

令和6年4月1日に採用された第15期WTT教員3名を紹介します。

櫻井 萌さくらい もえ

所属/職名

学術研究院環境生命自然科学学域(理) / 助教(特任)

最終学歴

東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了

前職

岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)/ 研究助教

研究内容

地球は表層のおよそ7割が水に覆われています。この水は、プレートの沈み込みに伴い、大量に地球内部へと沈み込んでいき、地球深部の鉱物に取り込まれ、鉱物の物性を変化させる一因となります。私は、地球マントルのダイナミクスを明らかにするため、鉱物中に取り込まれた水の挙動の解明を目指し研究を行っています。

WTT教員になっての抱負

これまでは主に地球マントルのケイ酸塩鉱物を対象に研究を行ってきましたが、地球科学科には惑星コアといった金属を対象に研究をされている先生方もいらっしゃいます。惑星科学・宇宙物理分野は、岡山大学最重点研究分野に選定されていることもあり、自身の今までの研究だけではなく、周りの先生方の胸を借り、新しい研究テーマにも挑戦していきたいと考えています。何卒よろしくお願い申し上げます。

坂田 七海さかた ななみ

所属/職名

学術研究院環境生命自然科学学域(農) / 助教(特任)

最終学歴

筑波大学大学院農学学位プログラム 博士後期課程修了

前職

日本学術振興会海外特別研究員(受入先:華中農業大学)

研究内容

私は、持続可能な農業を目指し、病原菌の感染機構の解明や病害防除に資する薬剤の作用機構の解明に関する研究を行っています。特に病原菌の中でも病原細菌を対象とし、病原細菌がどのような感染戦略をもっているのか、一方、植物は病原細菌に対してどのような防御機構を兼ね備えているのかの解明に向けて、遺伝子工学的手法を用いて取り組んでいます。

WTT教員になっての抱負

この度、応用植物科学コースの遺伝子細胞工学ユニットにWTT教員として着任いたしました。食料問題の解決に取り組みたいという思いから、植物病理学を専攻し、今日まで研究を続けてまいりました。着任後は、岡山の農業、日本の農業、世界の農業に役立つ研究を学生さんと共に行っていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

古俣 めぐみこまた めぐみ

所属/職名

学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 / 助教(特任)

最終学歴

東京大学大学院総合文化研究科博士課程 単位取得退学

前職

広島大学大学院人間社会科学研究科 研究員

研究内容

医学における検査値の歴史を研究しています。たとえば血圧やコレステロールなどについて、身体の状態を数値で把握し、それを特定の基準に基づいて判断し、治療や生活指導に繋げるという行為は、現在の医療現場では日常的になされています。そういった営みがなぜ、どのようにして起こってきたのかを歴史的に明らかにすることで、健康とは何か、あるいはどのようなものとして捉えられてきたのかを考えたいと思っています。

WTT教員になっての抱負

専任教員として働くことも岡山の地に暮らすことも初めてでしたが、メンターの先生をはじめとした周りの先生方やWTT担当職員の方々の手厚いサポートのおかげで、不安なく楽しく研究を進めることができそうです。これからWTT教員として自分自身の研究をさらに広げ深めると同時に、他分野の先生方やWTT教員の先輩方と積極的に交流させていただき、研究についても研究者としてのキャリアのあり方についても視野を広げていきたいと思います。