岡山大学 ダイバーシティ推進本部

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「Nature英語論文執筆ワークショップ」参加レポート

活動報告

「Nature英語論文執筆ワークショップ/令和6年8月26日~8月27日」参加レポート

 岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室では、トップレベルのJournalへの投稿を目指す本学の教員・研究者を対象として、8月26日・27日の2日間、Nature英語論文執筆ワークショップを開催しました。 

 大学院生を含め、66名の参加があり、暑い中でしたが、二日間とも朝9時から夕方5時まで熱心にワークショップに参加しました。講演者のMaybelline Yeo氏自身もNature誌の編集部に勤務するエディターであり、編集員目線で臨場感あふれる、審査してもらえる論文の書き方を真摯に伝えて頂きました。なぜ、投稿された原稿はレビューアにも回されることなく、あるいは投稿して数時間の即決でリジェクトされるのか?私も含めて経験ある人も多いと思いますが、要旨や緒論の書き方のどこが悪いのか、なにがダメなのか。具体的に実例を挙げて、または編集者がイライラする様子の再現ドラマも交えて、デモンストレーションしてくれました。最初はエンタメのように笑って聞いていた私も、いやまてよ、そのInterestinglyとか、自分もよく使ってるよ!!と冷や汗ものでした。シンプルに書けとよく言われますが、そこまでシンプルなの?、その言い方削っていいの?と目が覚めました。私が学生の時、論文は客観的に、受け身で書きなさい。とか老教授に言われたこと全部、消し飛びました。時代がちがうなあ。と思いました。

 そして二日目は、言い回しよりも、もっと大事な論文全体のプロットの組み方、投稿のジャーナル選び、レターの書き方。私もこれまでジャーナルのランキングばかりみて投稿先を選んできましたが、じつは「Aim & Scope」をじっくり読んで自分の論文の内容とマッチする雑誌を選ぶことが大切と学びました。そしてカバーレターは、編集長に直接、語りかけるように書かなければならないとのこと。だからDear Editor なんてダメで、かならず編集長名を付けてレターを書きなさいとのこと。これも、やったり、やらなかったり。だったなあ。なお、当然レターは一枚に収めること。あるあるな話としてリジェクトのあと別の雑誌に投稿する場合に、リジェクトされた雑誌名をレター文中から消すのを見落とさないことです。結構、編集員には引きずる印象だそうです。「そうか〜、Cellでリジェクトされたのか〜。」と。

 こんな雰囲気で参加者を巻き込みながら、インタラクティブにワークしたりトークしたり充実した内容でした。最近、注目される生成系AIを論文執筆にどう活かすか。という話も有益でした。この内容についてはさらに掘りさげてコンテンツを充実させた内容を作成中とのことで、機会があれば是非来年度以降にでも受講したいものだと思いました。

 今回は理系の研究者を前提としたプログラムでしたが、意外にも人文系の教職員の参加も多く、英語のワークショップの進め方を学びに来たという人もいたり、論文投稿のスキルとしても役に立つ内容だったと、私の知り合いの方々は喜ばれました。

 講義終了後も参加者から講師への個別質問が絶えないなど、大変有意義なワークショップとなりました。 

2日間に渡り熱心に受講する参加者

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